【初心者でも簡単】ECサイトの構築方法を解説します
EC市場の拡大に伴い、実店舗だけでなくECサイトで商品を売り始めようと考えている方も多いでしょう。
しかし、ECサイトの構築方法がわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ECサイトの構築方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
ECサイトを構築する方法
ECサイトを構築する方法には5つ存在します。それぞれで費用や拡張性などが異なってきます。以下でそれぞれの特徴を詳しく説明します。
ECサイト作成サービス(ASP)
ASPは初期費用が無料、もしくはほとんど費用をかけずに簡単にECサイトを構築できるサービスです。
常に最新のシステムをもって、最短30分でECサイトをオープンさせることができます。お試しでECサイトを立ち上げる場合、最も費用対効果が高い方法です。
非常に安いためにあまり本格的なECサイトは作れないのではないか、と危惧する方もいらっしゃると思いますが、拡張機能が豊富なASPも多く、商品数やカテゴリーが多いECサイトでも充分対応可能です。
例えば、下記のECサイトは人気ASP「Shopifiy」で構築したものですが、充実したカスタマイズ性をもって良質なECサイトを構築できています。
URL:https://sanhope-store.com/
オープンソース
オープンソースとは、外部公開されているシステムを使用してECサイトを構築する方法です。プログラムの知識があれば、誰でもサイトの機能を追加したり改造したりすることができます。こちらは無料でデザイン性も自由というメリットがありますが、一方で専門知識が必要な上に、公開されているソースを使用するためプログラムを解析した第三者に攻撃されるなどのセキュリティ面での不安も伴います。
クラウドEC
クラウドEC]とは、ASPとパッケージの両方の要素を持っているECプラットフォームです。ASPのようにシステムが古くならない上に、パッケージのようにシステム連携やカスタマイズが充実しているシステムです。ただし、パッケージと同程度のコストがかかることと、自社のエンジニアで改修できないのでオンプレミスが絶対の企業には導入できないというデメリットがあります。
フルスクラッチ
フルスクラッチとは、ゼロから自社オリジナルのECサイトをプログラミングして構築する方法です。
ECサイトの構築方法の中で、最も自由にカスタマイズもシステム連携も行うことができますが、最もコストがかかる方法でもあります。また、今ではパッケージやクラウドECの機能や拡張性が向上しているため、フルスクラッチはあまり検討されなくなっています。
ECパッケージ
ECパッケージとは、ECサイトを構築するのに必要な機能が全てそろっている製品(ソフト)を開発会社から購入し、サイトを作成する方法です。複雑なシステム連携やデザインも自由自在です。フルスクラッチに迫るカスタマイズ性能を持っているのに比較的低コストで構築することができます。
ただし、それでも初期費用が数百万円以上するなど、コストがそれなりにかかってしまうため、年商規模が1億円以上の中・大企業におすすめです。
ECサイトの構築手順
ECサイトをオープンするまでの構築手順は構築方法によって異なります。
ここでは、構築方法ごとに手順を紹介します。
ASPの構築手順
まずサイトのURLを決定する必要があります。その差異には、独自ドメインにするのかサブドメインにするのかも併せて決めなければいけません。独自ドメインの方が、集客ができることや運用上の信頼を得やすいなどのメリットがありますが、一方で費用がかかるなどのデメリットがあります。
その次に、テンプレートを決めましょう。
どんなコンセプトで、どんなターゲットに向けてECサイトをオープンするかを考慮した上でテンプレートを決めましょう。
その後に商品登録をします。顧客が一番見る部分なので、わかりやすく見やすい写真や文にしましょう。また、写真も一枚だけでは商品のイメージがつきにくいです。別のカットや色違いの写真も載せると、より商品の理解が深まるでしょう。説明文や価格設定も顧客はよく見るポイントなので、工夫して設定しましょう。
その後テスト注文を行いましょう。いきなり運用を始めてしまうと、万一設定ミスがあった場合にクレームにつながる可能性もあります。特に決済方法は複数あるため、どの方法でも滞りなく支払いが可能なのか確認しましょう。
オープンソース
まずはオープンソースをダウンロードした後に、設定を行いましょう。それからデザインを作っていきます。
フロントを構築する知識としては、CSSやHTMLの知識が必要です。テンプレートがある場合でも、自力でコーディングの調整をする必要もあります。
そのため、決済回りも含めて、テストは必要以上に行わなければいけません。
パッケージやクラウドの場合
パッケージやクラウドはシステムから構築していくため、ECサイトを運営できるようになるまで一定の日数が必要です。
まずはプロジェクトチームを発足し、どんなサイトを構築するのかを検討しましょう。その後、開発するシステムの要件を定義し、定例会議などで状況を把握しながらサイトの運用準備を行っていきます。
ECサイト構築方法の選び方
実際に、ECサイトの構築方法を選ぶ際にはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。ここでは、構築方法を選ぶポイントについて紹介します。
費用がどの程度かかるのか
ECサイトを構築する上では費用を考慮しなければいけません。基本的には自社の月商から最適な方法を考えるのがおすすめです。自社の月商に見合わない高額な方法を選択してしまうと、中々利益が出にくくなり、最悪の場合ECサイト自体を継続できなくなってしまいます。
カスタマイズが必要なのか
決済システムやデザインを自社の事業内容に合わせてカスタマイズする必要があるのか、という自社ECサイトのカスタマイズの必要性について事前に確認しておくことが肝要です。
ASPは費用が安く簡単に始めやすいというメリットがある一方で、カスタマイズはしにくいといった特徴があります。カスタマイズ性をどこまで求めるのか、といった点をあらかじめ検討しましょう。
セキュリティやサポート体制は整っているか
セキュリティやサポート面も考慮すべきポイントです。
ECサイトにおいては、顧客の名前からクレジットカード情報まで様々な個人情報を扱います。そのため、外部から攻撃を受けてしまい情報漏洩が起きてしまう恐れもあります。
セキュリティ対策やサポート体制が整っているかどうかはよく確認するようにしましょう。
また、オープンソースにはサポートがないため、不具合や障害には自社で対応しなければいけません。オープンソースを利用する場合には、自社のセキュリティ対策を万全に行いましょう。
ECシステムを乗り換える際の注意点
ここまではECサイトを新規で立ち上げる話をしてきましたが、事業拡大やコストの変化に伴い、ECサイトシステムの乗り換えを検討することもあると思います。
その際には、システムを乗り換えることによって、不便が生じることもあります。
ここでは、ECシステムを乗り換える際の注意点を解説します。
アクセス数が落ちる可能性がある
システム変更によってURLが変わると、これまでのECサイトのSEO対策で築いてきた評価が下がり、検索順位も下がってしまう可能性があります。その結果アクセス数も減少し、ユーザーの離脱にもつながります。
そのため、新しいURLにした際には、元のURLから自動転送するリダイレクト設定をしておきましょう。特にアクセス数の多いページにすると効果的なので、システムの変更前にアクセス数の多いページを調べ、そのページはURLを変更しないかもしくはリダイレクト設定するようにしておきましょう。
レスポンシブ化しておく
システムの乗り換えを行う際には、スマホ対応についても考えておきましょう。ECサイトはスマホからのアクセスも多いため、これまでスマホに対応していなかったのであれば乗り換えの際にレスポンシブ化を行うと良いでしょう。
Googleはレスポンシブ化を推奨しており、レスポンシブ化されているサイトは評価されるためアクセス数アップにつながることも期待できます。
ログインIDのパスワードが無効になる
ECサイトのシステムを乗り換える際には、ユーザーのログインIDとパスワードが無効になります。
そのため、再度顧客はログイン認証を求められることになるため、既存顧客の離脱につながる恐れもあります。システムを乗り換えた際には、ログインを促進するようなキャンペーンなどを実施して対策するようにしましょう。
【まとめ】自社に合ったECサイトを構築しましょう
ECサイトの構築方法は様々な方法があります。
しかし、ECサイトは構成できればなんでもいいというわけではなく、ECサイト構築後、利益が出るようにしなければいけません。
ECサイトで何をしたいのか、ターゲットは誰なのかといったECサイトの目的や運用後のことも考慮した上で最適なサービスを選びましょう。
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