新卒でITコンサルタントに就職するには資格が必要? おすすめの資格や難易度もチェ ック!
ITコンサルタントに就職するためには、SEやSIerのような業務経験がないと就職できないのではないか、そもそもITコンサルタントに就職するためにはIT系の資格を多く取得しなくてはいけないのではなど疑問に思うことが多くあるかと思います。今回は、新卒がITコンサルタントに就職する場合に必要な資格やITコンサルタントに就職・転職する際の難易度と必要なスキルについて紹介します。
新卒でITコンサルタントとして就職するためには資格が必要? 中途で転職の場合との違いはある?
新卒でITコンサルタントを目指す人が勉強するのにおすすめのものはこちら! 各資格の難易度もチェック!
【まとめ】新卒でITコンサルタント目指すなら資格の勉強がおすすめ!
新卒でITコンサルタントとして就職するためには資格が必要? 中途で転職の場合との違いはある?
ITコンサルとは、ITを使ってクライアント企業の経営課題や問題を解決するITの専門家を指します。近年のビジネス業界では、サービスの向上や生産性の向上、人材不足など多くの課題や問題の解決策として、IT化やデジタル化が重要なキーワードになっており、ITコンサルは今後もさらに必要とされ、期待されている業種です。
新卒や中途からの転職でITコンサルタントへ就職する場合、資格が無くても問題ありませんが、資格を取得していれば、新卒採用でも中途採用からの転職でも、自分のスキルを客観的にアピールすることができるので、資格を取得することをおすすめします。
ITコンサルタントに求められるスキルとして、経営戦略やIT技術、プロジェクト管理能力、論理的思考力などが必要になってきます。中途採用で転職する場合は、前職でIT系の経験があれば、十分な自己アピールの材料になります。
しかし、新卒採用の場合は前職での経験が無いため、資格を取得することでスキルを客観的に示すことができ自己アピールの材料になります。中途採用からの転職の場合でも、資格を取得していればさらに自己アピールの材料になるので、今よりも高い給与や役職につける可能性があるため資格取得はおすすめです。
また、資格を取得していることで一定基準以上の能力を持っているという保証にもなります。新卒採用や中途採用からの転職時だけでなく、実際にITコンサルとして勤務するようになった後にも、クライアントに対して能力やスキルを示す有効な手段になります。
ITコンサルタントは、自己研鑽やキャリアアップ、クライアントからの信頼を勝ち取るため日々、さまざまな資格取得や勉学に取り組むことになります。新卒採用や中途採用からの転職でITコンサルを目指すのであれば、ITコンサルタントに関する資格を取得しておくことをおすすめします。
新卒でITコンサルタントを目指す人が勉強するのにおすすめのものはこちら! 各資格の難易度もチェック!
新卒採用でITコンサルタントを目指す場合、どのような資格が必要なのでしょうか。ITコンサルタントには、ITに関する幅広い知識だけでなく経営戦略やプロジェクト管理能力、論理的思考力など、幅広い知識が必要になってきます。新卒でもこれらの知識を習得しておくために、資格取得に取り組むことは有効な手段です。おすすめの資格と難易度は以下の通りです。
■資格一覧
・基本情報技術者 ・・・難易度:★★☆☆☆(易しい)
・応用情報技術者 ・・・難易度:★★★☆☆(やや難しい)
・IT コーディネータ ・・・難易度:★★☆☆☆(易しい)
・中小企業診断士 ・・・難易度:★★★★★(かなり難しい)
・プロジェクトマネージャー試験 ・・・難易度:★★★★☆(難しい)
難易度は比較的易しい資格から難しい資格まで様々ですが、新卒で取得していれば就職で有利に働くのでおすすめです。中途からの転職の場合でも、これらの資格を取得していれば、転職時に有利に働くのでおすすめです。それぞれの資格について詳しく紹介します。
1. 基本情報技術者
難易度:★★☆☆☆(易しい)
独立法人であるIPAが認定する国家資格で、高度IT人材になるために必要な基本的知識、技能を持ち、実践的な活用能力を身につけた者であることを証明します。ITスキル基準のレベル2に相当します。試験では、コンピュータやOSの基礎、データベース、ネットワーク、セキュリティ、アルゴリズム、プログラミング言語など、幅広い分野から出題されます。
基本情報技術者試験は、ITの基本的な知識を問う試験なので、ITコンサルを目指すのであれば、本資格だけでなく、さらに上位の資格を目指すことをおすすめします。基本情報技術者試験の合格率は、令和3年度下期の試験では、38.8%でした。
2. 応用情報技術者
難易度:★★★☆☆(やや難しい)
こちらも、独立法人であるIPAが認定する国家資格です。高度IT人材になるために必要となる応用的な知識と技能を持ち、高度IT人材としての方向性を確立したものであることを証明します。ITスキル基準のレベル3に相当します。
基本情報技術者試験はITの基本的知識や技能が問われる試験であるのに対し、応用情報技術者試験は、IT技術や企業活動に関する深い知識が問われる試験です。応用情報技術者の資格を取得していることで、IT業界で働くための十分な知識や技能があるということを証明できます。
ITコンサルタントを目指すのであれば、基本情報技術者だけでなく、応用情報技術者も取得しておくことをおすすめします。
応用情報技術者試験の合格率は、令和3年度の試験では、24%でした。
3. ITコーディネータ
難易度:★★☆☆☆(易しい)
経済産業省が推進し、NPOである ITコーディネータ協会が認定する民間の資格です。IT技術を経営に活用する際に、経営者側の立場で助言や支援を行うことのできる人材であることを証明します。
試験では、IT経営の推進手法やIT資源活用方法など、ITと経営の両方に精通していることが問われます。また、筆記試験だけでなく、6日間の研修およびEラーニングの受講も必須となります。
さらに、資格を取得した後も、資格維持のために毎年継続して研修を受ける必要があります。ITコーディネータの資格を取得すれば、経営の戦略的な情報化の目標設定や、情報システム化の企画、調達を任せられる人材であると評価されます。
また、ITコーディネータ協会の活動に参加することで、新たな仕事を獲得するチャンスを得ることも可能です。ITコンサルタントを目指す人にとっては必要性の高い資格と言えるため、おすすめです。ITコーディネータ試験の合格率は、令和3年度の試験では、64.7%でした。
4. 中小企業診断士
難易度:★★★★★(かなり難しい)
中小企業支援法に基づく国家資格です。コンサルティング業務に関する唯一の国家資格で、企業の経営に関する知識を有していることを証明します。
試験は、1次試験、2次試験、実務補習・実務従事の3段階で構成されています。1次試験では、「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」の7科目があり、幅広い分野の知識が必要になり、難易度の高い試験となります。2次試験では、事例に関する問題が出題され、制限時間内に決められた条件で、出題者の意図に沿った解答をまとめ上げる必要があり、こちらも難易度の高い試験となります。
実務補習・実務従事では、中小企業診断士としての診断実務能力を有しているか、実務を通して判断されます。2次試験合格後、3年以内に実務補習を15日以上受けるか、実務に15日以上従事することで、登録の申請を行うことができます。
1次試験の合格率は約20%、2次試験の合格率は約20%となっており、ストレート合格する確率は約4%で、難易度の高い資格となります。
新卒でも中途で転職する場合でも、中小企業診断士の資格を持っていれば、企業経営に関する専門家で即戦力になることが証明されます。就職時に有利に働くためおすすめの資格です。
5. プロジェクトマネージャー試験(PM)
難易度:★★★★☆(難しい)
独立法人であるIPAが認定する国家資格です。高度IT人材として確立した専門分野を持ち、プロジェクトの責任者として、プロジェクトの立案、計画、実行、終結までを責任を持って運営管理できる者であることを証明します。ITスキル基準のレベル4に相当する高難度の資格です。
試験では、システムの計画策定やプロジェクト立ち上げ時のチーム編成、スケジュール作成、人的資源、費用の割り当て、品質管理、進捗管理、コスト管理などの知識が必要で、プロジェクトマネジメント全般が問われます。
プロジェクトマネージャー試験に合格することで、プロジェクトマネジメント能力を備えた人材であることが証明されます。新卒でも中途で転職する場合でも、即戦力と見なされるため、おすすめの資格です。
プロジェクトマネージャー試験の合格率は、令和3年度の試験では、14.4%でした。
【まとめ】新卒でITコンサルタントを目指すなら資格の勉強がおすすめ!
ITコンサルは、ITの技術を使用してクライアントの経営課題や問題解決に取り組む専門家です。求められる能力としては、IT技術に留まらず、経営などの多くの知識や、各業界の動向など多くの要素が求められます。
そのような中、ITコンサルタントに求められている人材は中途採用からの転職であるなら即戦力になる人材、新卒採用であるならポテンシャルの高い人材です。新卒採用でも中途採用からの転職でも、資格を取得しておけば自身の能力を客観的に示すことができるので、資格の取得をおすすめします。
最後に、コンサルタントからベンチャー経営者へのキャリアパスについて説明した記事を紹介します。ITコンサルに興味がある人はベンチャーについても関心があると思いますが、コンサルからベンチャーのCOOやCFOとして転職するケースが非常に増えています。気になる人は是非読んでみてください。
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